【ゾッとする人体の『雑学』①】死者の爪、死後硬直、死斑、死蝋

【 ゾッとする『人体』の雑学 】
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人体の謎 死後の世界

『死者の爪』


ヒトは、死後も爪は伸び続けると言われたりしますが、実際には皮膚の収縮や乾燥による錯覚でそのように感じているようです。死後、体が腐敗し始めると、周囲の組織が収縮し爪が見える部分が増えるため、まるで伸びているように見えるのです。これは科学的に証明されている現象ですが、昔の人々はこのことを死者が墓場から抜け出すために…などと信じていたようです。


『死後硬直 (しごこうちょく) 』


人間の死後、時折発生する『死後硬直』は、筋肉が硬直し死後数時間~1、2日間続く現象です。しかし中には死後硬直の際に、その葬られた人が体位を変えることがあります。これは死後の神経細胞の活動によるものなのですが、大昔では土葬などでの墓場で発見されると「死者が動く墓場」であったり「生き埋めをした場所」などといった言い伝えにもなったようで、現在でも映画などの話の題材ともなっています。


『死斑(しはん)』


人間の死後、時に『死斑(しはん)』と呼ばれる現象が現れます。これは血液が体内で重力によって沈降し、一部の部位が酸欠となった状態になり、死後数時間~数日で皮膚の一部が青紫色または赤褐色に変色する現象です。死体が動かされると、死斑の位置が変わることもあります。

特に法医学、検死などの際に事件の重要な手がかりともなり、死斑の形成の状態や位置、色調などを観察することで、死後の経過時間や体位の変化、死因の推定などが行われます。


『死蝋(しろう)』


人間の死後、時折『死蝋(しろう)』が形成されることがあります。ミイラのような永久死体の一種なのですが、特に冷涼な環境で見られる現象です。死後数週間~数か月経った遺体が、何らかの理由で腐敗菌が繁殖しない条件が揃い、死体の組織が分解される代わりに、脂肪組織が溶けて皮膚表面に浮き上がって硬化します。それにより、死者の身体は白い蝋(ろう)のような質感となり、その形状や表情が保たれることがあります。