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【生活の雑学⑧】東京タワーの建設秘話!なぜ日本の象徴となったのか?(1958)

【 生活の雑学 】

東京タワーの完成(昭和33年)



1958年12月(昭和33年)、東京の空に誕生したのは、今や日本の象徴として多くの人々に親しまれている東京タワーです。高さ333メートルというその巨大な姿は、東京の街並みの中でも一際目を引く存在となり、観光地としても多くの人々に愛され続けています。



東京タワーの完成から数十年が経過した現在でも、その存在は色褪せることなく、今なお日本の誇りであり続けています。


東京タワーの誕生背景

テレビみつどもえ」とは、東京タワー建設前の1950年代に、NHK、日本テレビ、ラジオ東京(現・TBSテレビ)の3社が、各自で電波塔を建設し、独自に放送を行っていた状況を指す言葉です。

当時、各局は153~177メートルの電波塔を使用していましたが、電波の混信や受信環境の悪化が問題となり、共同の電波塔として東京タワーが建設されるきっかけとなりました。



東京タワーは、戦後の日本の復興と共に発展した高度経済成長期に建設されました。この時期、日本は急速に経済成長を遂げ、都市化が進行していました。



その一方で、当時の電波送信設備は十分ではなく特にテレビ放送の普及に対応するためには強力な電波塔が求められていました。そのため、東京タワーはテレビ放送用の電波塔として建設が決定され、設計と施工が行われました。

東京タワーの建設には、竹中工務店をはじめとする日本の大手建設業者が関わり、設計は建築家・内藤多仲(ないとう たちゅう)〔耐震構造の父ともいわれる〕が手がけました。



デザインはフランスのエッフェル塔を参考にしつつも、日本の耐震技術を取り入れた独自構造となっており、そのためエッフェル塔を思わせる外観を持っています。


当時では圧倒的な高さ!



東京タワーが完成した1958年の時点では、その高さは驚異的なものでした。333メートルという高さは当時としては世界でもトップクラスの規模であり、その存在感は東京のどの地域から見ても圧倒的でした。


特に、東京タワーの赤と白の鮮やかな色合いは、空に突き刺さるような印象を与え、遠くからでもその姿を確認することができたのです。


東京タワーが333メートルになった理由


東京タワーが333メートルになった理由には、次のような説があります。

  • 電波塔としての機能を考慮
    当時の放送技術では、関東一円に電波を届けるには300m以上の高さが必要とされており、余裕を持たせた設計として333mが採用されました。

  • 語呂の良さと覚えやすさ
    3が並ぶ」ことで、縁起がよく、「さんさんさん」と親しみやすい数字になるため。

  • 当時の世界一に近づけるため
    建設当時、自立式鉄塔として世界一高い建造物だったエッフェル塔(約312m)を超える〔現在はアンテナの追加により約330m〕ことが目標でした。しかし、技術的・安全性の面から、無理なく超えられる高さとして333mが選ばれたとされています。




この圧倒的な高さは、東京の都市風景を一新するものであり、日本人にとって新しい時代の象徴となりました。



東京タワーは、戦後の混乱から立ち直り、経済成長とともに新たな未来を象徴する存在として、国民に大きな希望と誇りをもたらしたのです!


東京タワーはアメリカ軍の戦車をリサイクルして建設⁉


東京タワーの建設には約4,000トンの鉄材が使用され、そのうち約3分の1は朝鮮戦争で使われたアメリカ軍の戦車や兵器のスクラップをリサイクルしたものでした。


戦後の日本は深刻な鉄鋼不足に直面しており、こうしたリサイクル鉄材は貴重な資源でした。そのため、東京タワーの建設にも活用されたのですが、その結果、戦後復興の象徴の一つともなったのです。


観光名所としての東京タワー



東京タワーは、その機能的な役割だけでなく、観光名所としても非常に人気があります。タワー内には展望台があり、東京の街を一望することができる絶好のスポットです。



特に夜景は、東京の光の海のように広がり、訪れる人々に感動を与えています。昼間の景色もまた、青空と広がる都市の景色が美しく、晴れた日には遠く富士山まで見渡せることもあります。



また、東京タワーには、展望台以外にもレストランやお土産ショップ、さらにはオフィスや施設も備えており、多くの人々が訪れる場所となっています。年間を通じて様々なイベントやフェスティバルも開催され、訪れるたびに新しい発見があります。




また、映画やテレビドラマなどにも度々登場し、東京タワーのシルエットは日本のポップカルチャーにも深く根付いています。映画『ゴジラ』など、数々の作品で東京タワーが登場し、都市のシンボルとしてその地位を確立しています。



東京タワーは、完成から数十年が経過した今でも、その威風堂々とした姿を東京の空に保ち続け、過去から未来へと続く日本の文化的遺産として、これからも人々の記憶に残り続けることでしょう。




最後に




東京タワーは1958年の完成以来、日本の象徴として親しまれています。


その堂々たる高さと優美なデザイン、そして東京の街並みに映える存在感は、今もなお多くの人々を魅了し続けています。時代とともに街の景色は変わっていきますが、東京タワーはその姿を変えることなく、東京の中心で輝き続けています。


東京タワーから眺める壮大な景色や、その歩んできた歴史に触れることで、日本の文化や伝統の一端をきっと感じることができるはずです。



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