【世界のゾッとする出来事『雑学』③】世界の未解決 連続殺人事件

【 世界のゾッとする出来事 】
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切り裂きジャック事件 / ゾディアック事件

切り裂きジャック事件(Jack the Ripper)


切り裂きジャック事件は、1888年から1891年にかけてロンドンの東部にあるホワイトチャペル地区で起きた連続殺人事件です。この事件は未解決のままであり、犯人の正体は今もなお謎に包まれているのですが、その凶悪な手口や事件の背景は歴史的に有名な話となっています。

ホワイトチャペル】

ホワイトチャペルは、ロンドンの東部に位置する地区で、19世紀末には移民した人や貧困に苦しむ人が多く住んでいました。当時のホワイトチャペルはとても治安が悪く、売春や犯罪が横行していた地域でした。このような状況が切り裂きジャック事件の発生にもつながったとされています。

この数十年で地域の変貌が進み、今では多様な民族や文化が混在する活気ある地域となっています。

(犯罪当時のホワイトチャペル)

犯行の特徴

切り裂きジャック事件の犯行は非常に残虐なやり方で夜間に一人でいる女性を襲うのですが、被害者の多くが喉を切られ臓器が取り出されるという凄惨な状況で発見されました。そのため、この事件は当時メディアで大々的に報道されました。

被害者

切り裂きジャック事件の被害者は複数人いるのですが、最初の犠牲者は1888年8月31日に出ました。メアリー・アン・ニコルズという女性が殺害された事件だったのですが、被害者となった人は全て女性で、その後も同様の手口で犠牲者が増えていきました。

(メアリー・アン・ニコルズは殺害された現場)

犯人の特徴

切り裂きジャック事件の犯人については諸説ありますが、正体は今もなお解明されていません。被害者の臓器を取り出し持ち去られたことから外科的知識のある医者や精肉業者の人物、精神病院の入院患者、一部では王族などが犯人であるとの王室陰謀論もありました。しかし、当時のロンドン警察は、科学捜査や証拠の保全などが不十分で犯人を特定することができず、事件は未解決のまま確証を得ることはできませんでした。


切り裂きジャック事件は、犯罪学や心理学、社会学などの分野において長い間議論の的となりました。また、この事件は文学や映画などの作品にも影響を与え、多くの作品が切り裂きジャックをモチーフにしています。



ゾディアック事件




ゾディアック事件は1960年代から70年代にかけてカリフォルニア州で発生した未解決の連続殺人事件です。犯人は「ゾディアック」と名乗り、暗号やメッセージを使って警察やメディアとのやり取りを行う『劇場型犯罪』〔犯行を公然と行い、その場に多くの人々を巻き込むことを目的とした犯罪〕として知られています。複数の殺人を自ら認める一方で犯人の正体や動機は未解決のまま残されています。

最初の殺人事件(1968年12月20日)

1968年12月20日、カリフォルニア州ベニシアで高校生のカップルが射殺されました。これがゾディアック事件の最初の殺人とされています。犯人はこの事件をきっかけとして警察に手紙を送り始めます。

暗号と手紙

1969年8月、ゾディアックは自分の犯行を自慢するかのように、謎めいた手紙と暗号を警察や新聞社に送りつけます。そして、ゾディアックは暗号解読をするように提案し、犯行声明や挑発的なメッセージを送りつけました。


そして、1969年~1970年初頭までに続けて殺人事件を起こし、カリフォルニアでは多くの犠牲者を出しました。ゾディアックは少なくとも5人の殺人を自ら認める手紙を送り、犯行現場にも暗号やメッセージが残されることもありました。

〔↑ベリエッサ湖で発生した、若いカップルが殺害された事件に残されてていたゾディアック自身の犯行声明

事件から50年以上もったった近年になり、犯人が送りつけた暗号の一つである「340暗号文」〔数字と記号からなる複雑な暗号文〕をコンピューターアルゴリズムによって解読することに成功したことがニュースとなったのですが、今なお犯人の正体や動機については謎が残されています。