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【世界の面白い『雑学』③】高さ979mアンヘル滝、乾燥アタカマ砂漠

【 世界の面白い雑学 】

世界の自然、気象、歴史

世界で最も深い湖『バイカル湖』


ロシア連邦のシベリア地域にあるバイカル湖は、深さ1,642メートルで、地球上で最も深い淡水湖〔水中に含まれる塩類が1L中に0.5グラム以下の湖〕です。

湖の表面積は約31,494平方キロメートルで、世界で最も広い淡水湖のなかの一つでもあり、更にバイカル湖は約2,600万年前に形成された地球上で最も古い湖の一つでもあります。


水は非常に透明で、透明度は最大で約40メートルに達します。その為、透明度が世界一の湖ともいわれます。

バイカル湖は独自の生態系を有しており、湖の周辺や中には多くの固有種がいます。例えば、バイカルアザラシなどは特に有名です。


バイカル湖は、その独特で豊かな生態系や地理学的な特徴、透明な水、美しい景観などが評価され1996年にユネスコによって世界自然遺産に指定されました。

【バイカル湖周辺の歴史】


バイカル湖周辺には、紀元前数千年から人類の痕跡が見られます。


もともと、バイカル湖周辺にはバイカル地方の先住民族であるバイカル人が住んでいました。これらの民族は伝統的に狩猟や漁業、牧畜などで生計を立てていました。

13世紀に入ると、モンゴル帝国の拡大によりこの地域も影響を受けました。モンゴルの統治下で、交易が盛んに行われ経済的な発展をします。

【モンゴル帝国(1206年-1368年)】

モンゴル帝国は、13世紀初頭~14世紀初頭にかけて、モンゴル高原を中心にアジア、ヨーロッパ、中東にかけて勢力を広げアジア最大の帝国を築きました。モンゴル帝国は、チンギス・カン(Genghis Khan)率いるモンゴル系部族によって創始されました。



17世紀~18世紀にかけて、ロシア帝国はシベリアの開発を進め、バイカル湖周辺も開拓が進みました。バイカル湖はその重要な交易路の一部となり、毛皮交易や物流の中継地点として栄えました。

【ロシア帝国(1721年-1917年)】

ロシア帝国は、広大な領土を有する帝政国家でした。ピョートル大帝の国内の近代化政策、そして、エカチェリーナ大帝は帝国を文化的にも発展させ、領土拡張を図りました。19世紀には産業化が進展し農奴制度〔奴隷のような農民制度〕の廃止鉄道建設が行われましたが、社会的な矛盾も生じました。第一次世界大戦後、1917年のロシア革命により帝政は崩壊し、ソビエト連邦が成立します。


19世紀末~20世紀初頭になると、バイカル湖周辺にはバイカル・アムール鉄道バム鉄道)が建設されました。この鉄道はシベリア鉄道から分岐する鉄道でロシアの重要な鉄道路線となります。

そして、ソビエト連邦時代には、バイカル湖周辺が観光地としても知られるようになります。

世界で最も高い滝『アンヘルの滝(エンジェルフォール)』


アンヘルの滝エンジェルフォール)はベネズエラ〔南アメリカ大陸北部〕のギアナ高地に位置しています。

高さ約979メートル〔岩に当たらない最長落差は807メートル〕で、この滝は地球上で最も高い自然の滝になりその迫力は圧倒的です。そして、この地域は非常に美しい自然の名所としても知られています。


アンヘルの滝は1933年に滝の近くに不時着したアメリカの飛行士 ジミー・エンジェル(Jimmy Angel)によって発見されます。


この発見が世界に知られるようになると、エンジェルは冒険者として活躍し、その後、滝とともに歴史に名が刻まれることとなります。


アンヘルの滝(エンジェルの滝)は今日でも観光地として人気があり、その驚異的な自然の美しさに多くの人が魅了されています。

世界で最も乾燥した場所『アタカマ砂漠』


アタカマ砂漠は、南アメリカ大陸に位置する世界で最も乾燥した場所で年間降水量が極めて少ないことで知られています。一部の地域では数十年間雨が降らないこともあります。


アタカマ砂漠は太平洋沿岸に位置しているのですが、太平洋からの湿気がアンデス山脈によってアタカマ砂漠に到達しないまま遮られてしまうため、対流性降水(たいりゅうせいこうすい)〔大気が不安定となり雲が発生して雨などが降ること〕がほとんど発生しません。


そして、ペルー海流フンボルト海流)と呼ばれる冷たい海流が沿岸を流れることにより大気の安定性を引き起こし〔冷たい海流が海面の温度を押し下げ、上昇気流が発生しにくくなる〕水蒸気の上昇を妨げさらに雨を降らなくさせます。

これらの要因が重なることによって結果、雲が形成されにく、雨が降りにくい状態となり、アタカマ砂漠は世界で最も乾燥した地域の一つと呼ばれるようになりました。


そんなアタカマ砂漠は澄み切った空気と乾燥した気候から、世界中の天文学者が観測を行うための理想的な場所としており、多くの天文台が砂漠の高地に設置されています。


しかし、このような極端に乾燥した気候のアタカマ砂漠ですが、それでもその環境に適応した生物が生息しています。植物や動物は非常に限られていますが、例えば、フラミンゴなどの鳥類が代表的で湖や塩の平野で見られることもあります。


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