【世界の面白い『雑学』⑥】雪の砂漠、アフリカ大陸の氷河、塩湖

【 世界の面白い雑学 】
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砂漠、アフリカ最大の山、ホモ・サピエンス誕生の地

サハラ砂漠で降る『雪』


サハラ砂漠は世界で最も乾燥した砂漠の一つですが、稀に雪が降ることがあります。


それは非常に珍しいことなのですが、風が寒冷な地域から吹いてきたときに発生します。寒冷な空気がサハラ砂漠上空に流れ込み、湿った大気がその寒冷な空気と触れることにより雪が降ってきます。


実際にこのような気象条件が揃うことは稀で、サハラ砂漠での雪は一時的な現象となります。

しかし、近年では雪が降る日が増えている傾向にあり、過去には1979年、2016年、2017年、2021年、2022年などにサハラ砂漠で雪が降ったという報告があります。



『キリマンジャロ』の氷河消失


キリマンジャロ標高は約5,895メートルで、アフリカ大陸内で最も高い山であり1987年に世界遺産にも登録されています。


標高帯ごとに異なる生態系を有しており、低い標高ではサバンナ〔特定の樹木や低木、草本が散在する広がりのある草原地帯〕や、熱帯雨林〔高温で湿潤な気候〕が見られ、高い標高では氷河〔積雪が長期間にわたり凍結して形成された大規模な氷の塊〕が広がります。


このような生態多様性が登山者にとっても魅力な場所となっています。


しかし、キリマンジャロは長い間その美しさで知られてきましたが、近年の地球温暖化の影響氷河が急速に減少しているそうです。2050年までに氷河が完全になくなる可能性があるという調査もあり、生態系に大きな影響を与える可能性があります。

地球温暖化

地球温暖化は、地球上の気温が長期間にわたり上昇する現象になります。主な原因は生活によって排出された大気中の温室効果ガス〔二酸化炭素やメタンなど〕の増加です。これらのガスは太陽からの熱を地球に閉じ込め温度を上昇させます。結果、氷河や氷床(ひょうしょう)〔極地域や高山地帯に広がる氷の厚い層〕を溶かし、海面上昇気象変動などを起こしてしまいます。



ホモ・サピエンス誕生の地と言われる『マカディカディ塩湖』


マカディカディ塩湖(Makgadikgadi Pan)は、ボツワナ〔南部アフリカ〕のカラハリ砂漠に位置する大規模な塩湖(塩水の湖)です。この塩湖は、アフリカ大陸で最大の塩湖のひとつであり、かつてあった巨大な湖、マカディカディ湖の名残となります。


マカディカディ塩湖は、乾季になると広大な塩の結晶が広がり、まるで鏡のように光を反射して幻想的な光景を作り出します。一方、雨季には一部が水に覆われ、動物にとって貴重な水源となり、水鳥やシマウマ、ヌー、ダチョウなどの野生動物が見られることでも知られています。


そして、近年になりこのマカディカディ塩湖があるオカバンゴ湿地帯が、ホモ・サピエンス誕生の地とされる最新の研究結果が発表され、世界でも注目される場所となりました。


この地域は、先住民族の文化や伝統も根付いており、世界遺産としても重要な場所となっています

【ホモ・サピエンス】

ホモ・サピエンスは、現代人類の学術的な名称になり、ラテン語で『知恵のある人』という意味になります。約30万年前頃にアフリカで生まれ、他の地域に広がったとされています。