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知られざる「毒花」の世界。興奮・幻覚・妄想を誘う植物たち

【『植物』の面白い雑学 】

危険な植物「毒花」

シロバナヨウシュチョウセンアサガオ




シロバナヨウシュチョウセンアサガオ〔温帯から熱帯にかけて広く分布するナス科の一年草〕は、美しい花を咲かせる一方、極めて有毒で危険な植物です。


この植物は、アトロピンやスコポラミンなどの有毒アルカロイドを含み、これらの成分は中枢神経系に深刻な影響を及ぼします。


摂取すると視覚障害興奮状態幻覚妄想意識混濁などの症状が現れ、場合によっては死に至る可能性もあります。





シロバナヨウシュチョウセンアサガオは、美しい花を持つことから観賞用に植えられることもありますが、その外見とは裏腹に、誤って摂取すると深刻な中毒症状を引き起こす危険性が潜んでいるため、注意深い取り扱いが求められています。

幻覚作用を利用して、神聖な儀式にも使用されていた。


シロバナヨウシュチョウセンアサガオは、歴史的にみると神聖な儀式や宗教的な儀式に使われることがありました。

特に、アメリカの一部先住民族では、幻覚作用を利用して霊的・神秘的な体験を得るために使用されていたといわれます。

ベラドンナ




ベラドンナは、美しいだけでなく、有毒な性質を持つことで知られています。


ベラドンナという名前は、イタリア語で「美しい女性」を意味する「Bella Donna」から来ています。


歴史的には、この植物の葉の汁を瞳に入れることで瞳孔を拡張させ、目がより輝いて見えるという美容効果があるとされ、古代ローマ時代の女性たちが化粧品目的として使ったことから始まります。


特に18世紀頃のイタリアでは、目の美しさを引き立てるために使用したので、このような名前となりました。


勿論、この使用法は非常に危険で、ベラドンナの成分が眼や体に害を及ぼす可能性があるため、現在では推奨されていません…




ベラドンナは、ヨーロッパやアジアに自生し、深紅の実が魅力的ですが、危険な要素も多くあります。



この植物にはトロパンというアルカロイド〔植物にふくまれる、体に強く作用する苦い成分〕が多く含まれており、少量でも中毒を引き起こします。



そして、このトロパンは、幻覚錯乱口渇視力低下などの症状をもたらし、もしも大量に摂取した場合、命に関わることもあります。


実は、ベラドンナは鼻炎薬に利用されている…



ベラドンナに含まれるアルカロイドは神経系に強い影響を及ぼします。


そのため、ベラドンナ総アルカロイドとして鼻炎薬の鼻の症状を緩和〔鼻の粘膜の分泌を抑える効果〕するために使用されています。

👉 アルカロイド=植物などに含まれる「苦くて体に作用する成分全般
👉 有毒アルカロイド=その中でも「体に悪影響を与える毒性のあるもの




ベラドンナは、適切に使用されれば医療的な利益をもたらすことがありますが、使用方法を誤ると危険なため、注意が必要な植物となっています。



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