世界の興味深い都市伝説
人面犬

『人面犬』は都市伝説の一つですが、日本で1989年~1990年頃にかけてブームになりました。
その名のとおり人間の顔を持つ犬なのですが、この都市伝説には様々なバリエーションがあり地域によって異なる話が広まっています。
【夜になると出現】
人面犬はよく深い山や川の近くに出没すると言われ、特に夜になるとその姿を見かけるという報告があった。
【ゴミ箱を漁る】
よくゴミ箱近くにも表れ、声をかけると「ほっといてくれ」という。
【人を襲う】
人面犬が人を襲うという話もあったが、実際のところ具体的な被害の報告はない。
【呪われる】
人面犬を目撃した者は呪われる。そのため人面犬に遭遇した場合には逃げるように… と言われる地域もあった。
【高速道路で車を追い抜かす】
人面犬が高速道路で車を追い抜き、追い抜かれた車は事故を起こすなどの都市伝説も。
実際に人面犬に遭遇したと主張する投稿が日本だけでは留まらず、アメリカでもあったそうなのですが、いつの間にやらその話は消えてなくなりました…
実は、この人面犬の噂話は、江戸時代からあると言われていますので、またその様なブームが再来する可能性もあるかもしれませんね。
キャンディマン

『キャンディマン』は、アメリカの都市伝説なのですが、1992年製作されたホラー映画のキャラクターでもあります。
実は、この話はシカゴに実在していたカブリーニ・グリーン地区にある公営住宅で伝わる話でもあります。
カブリーニ・グリーンとは?

カブリーニ・グリーンは、アメリカ・イリノイ州シカゴに1950年代に建てられた住宅地区で、当初は低所得者向けの公営住宅として作られました。高層の住宅ビルが並び、特にアフリカ系アメリカ人の家族が多く住んでいました。
しかし、時が経つにつれ、犯罪率の増加や麻薬の蔓延など社会的な問題が深刻化し、地区は荒廃。貧困と犯罪の象徴となり、住民の生活は非常に厳しいものとなったのです。
そこで1990年代には再開発が進められ、高層ビルは解体され、新しい住宅や商業施設が建設されることとなりました。
19世紀頃、アフリカ系アメリカ人のある男性が、恋に落ちた白人女性との関係によって非人道的な報復を受けて死亡したという都市伝説に基づいているのですが、映画では鏡の前で「キャンディマン」と5回呼ぶと、手首から鋭くとがったフックになっている殺人鬼、キャンディマンが蜂をまとって現れるというような描写になっています。
キャンディマンはホラー映画を通じて都市の闇や社会的な問題を探求し、都市伝説と現実が交錯する独自の世界観を出しています。
下水道のワニ

『下水道のワニ』は、都市伝説として知られる話の一つなのですが、ペットとして飼われていたワニが大きくなり手に負えなくなったため、下水道に捨てられたという噂話から広まったそうです。
そして、捨てられたワニが下水道の中で生き延び、過酷な環境下で進化し巨大なワニに成長して出現するといった内容になります。
実際にニューヨーク市では、違法な取引でワニを買って世話が出来なくなって捨てたのか、今までに何匹ものワニが救出もしくは射殺されていることもあり、この話はアメリカを中心に興味をもたれています。
【ワニが下水道で生き延びることはできる…?】
もしも、本当にワニが下水に捨てられた場合、湖や川、沼地などが主な生息地とされているワニには下水では水温が低く、主食となる生物がほとんど存在しない、そして下水道は有害な物質や化学物質が混じっている可能性もあるため、その環境下で巨大化するまで生き延びるのは難しいと考えられます。
その為、この都市伝説は捨てられたペットの問題に対して不安を煽り、子供たちのペットに対する考え方の戒めとして語り継がれているともいわれています。
