株価急落で慌てない！
株式市場が突然の急落に見舞われると、多くの投資家は焦りや恐怖でパニックになりがちです。
しかし、本当に勝っているプロ投資家たちは、暴落時に慌てて銘柄を探したりはしません。
なぜなら、彼らはすでに「買いたい銘柄リスト」と「買いたい価格」を明確に準備しているからです。
今回は、プロ投資家が相場急落時にどう動き、どんな準備をしているのかを、初心者にもわかりやすく解説します。
1. 「今は高くて手が出せないが、下がれば買いたい」銘柄を事前にリスト化
プロは、市場が好調なときにこそ、静かに銘柄をリサーチしています。その中で、「今は高値圏で買えないが、下がれば確実に買いたい」という優良銘柄を見つけてリストにしておくのです。
✔ たとえば、こんな銘柄が狙われます
- 安定した業績（増収増益）を維持している企業
- 長期的に安定した高配当を出している企業
- 自己資本比率が高く、負債が少ない健全経営の企業
- 景気に左右されにくいディフェンシブ銘柄（医薬・インフラなど）
このような銘柄は、下落局面で「割安」な状態になると、買いのチャンスに変わります。
2. 「トリガー価格」をあらかじめ設定している
「どこまで下がったら買うのか？」
この問いに、プロは明確な答えを持っています。これは「トリガー価格（買いの引き金となる価格）」と呼ばれるもので、以下のような指標を用いて算出されます。
- 過去のサポートライン（底値）
- PERやPBRなどのバリュエーション
- 業績とのバランス
- テクニカル指標（RSIやMACD）
このように、感覚や「なんとなく」ではなく、明確な基準で買いポイントを見極めているのです。
3. 指値注文を事前に入れて“チャンスを自動でつかむ”
プロ投資家は、あらかじめ決めたトリガー価格で指値注文を仕込んでおくことも少なくありません。これは、急落が短期間で起こった場合にも、感情に左右されず機械的に買いを入れるためです。
たとえば：
「●●会社の株が2,000円を切ったら、自動で100株買い」
という指値を証券口座に入れておけば、市場がパニックでも冷静に“お宝株”を拾うことができるのです。
■ 急落時に慌てる人 vs. 準備していた人の違い
| 状況 | 準備なしの投資家 | プロ投資家 |
|---|---|---|
| 急落が来たとき | パニックで売る・銘柄探しを始める | すぐ買える銘柄を確認・指値で自動発注 |
| 下げが続いたとき | 不安で何もできない | 安値で分散買い・仕込みチャンスと判断 |
| 相場回復時 | 安く買えず後悔 | 仕込んだ銘柄が上昇し、利益へ |
■ まとめ：急落に備えることが「成功のカギ」
株式市場は時に大きく揺れます。ですが、揺れたときこそ“仕込み時”と考えるのがプロ投資家の視点です。
暴落の中で慌てないためには、日頃から以下の準備をしておきましょう。
- 買いたい優良銘柄をリストアップ
- トリガー価格を設定しておく
- 指値注文で自動発注の仕組みをつくる
株式市場の急落は、怖くもありますが、見方を変えれば優良銘柄を安く買える数少ない機会です。
この3つを実践するだけで、次の急落時には“落ちるナイフ”ではなく、“チャンスの種”を拾える投資家に近づけるはずです。
