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【面白い都市伝説②】八岐大蛇(やまたのおろち)/ ダイダラボッチ

【面白い都市伝説】

日本神話の巨大な怪物たち

八岐大蛇(やまたのおろち)



まずは、日本神話の中でも特に有名な怪物、八岐大蛇(やまたのおろち)についてお話しします。八岐大蛇は多くの頭と尾を持つ巨大な蛇のような生物で知られています。


八岐大蛇とは?

八岐大蛇は、日本神話に登場する巨大な蛇の怪物で、八つの頭八つの尾を持っています。全長はいくつもの山が連なる山脈のように大きく、赤く燃え盛る火のような目を持ち、その背中には苔や樹木が生い茂る森のような見かけだという言い伝えもあります。


伝説の背景


八岐大蛇の物語は、古事記〔日本の神話などが書かれた歴史書〕や日本書紀に記されています。

ある日、スサノオノミコト〔天照大神(アマテラスオオミカミ)の弟〕という神が出雲国(現在の島根県)に降り立ちました。


スサノオが出雲の地を旅していたとき、そこで出会った老夫婦から、八岐大蛇が毎年一人の娘を生け贄に要求してくるという恐ろしい話を耳にします。そして、その年の生け贄に選ばれたのは、悲しそうに話していたその老夫婦の娘、クシナダヒメでした。


老夫婦はスサノオに助けを求めます。




スサノオノミコトはクシナダヒメを救うためにある作戦を考えました。

八つの大きな桶に強い酒を満たして置いておくように村人に言い、八岐大蛇がその酒を飲んで酔潰れてるあいだに退治するという戦略です。



その作戦通り、八岐大蛇は酒の香りに誘われ、八つの大桶に入ったそれぞれの酒を八つの頭で飲み干して酔っぱらいます。




そして、八岐大蛇が完全に酔い潰れたとき、スサノオノミコトは剣を抜き、怪物を一つずつ斬り倒していきます。


八つの頭と八つの尾を全て切り落としたその時、スサノオは八岐大蛇の尾の中から不思議な剣を見つけます。



それは、「天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)」という伝説の剣だったのです。この剣は後に「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」として知られるようになり、日本の三種の神器の一つとなります。

日本の三種の神器(さんしゅのじんぎ)とは?

日本の三種の神器は、日本の皇位継承において重要とされる三つの宝物になります。

  1. 草薙剣(くさなぎのつるぎ)
    • 別名は「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」
    • 日本神話に登場するスサノオがヤマタノオロチを退治した際にその尾から見つけた剣。
    • 皇位継承の象徴として、熱田神宮に安置されているとされています。
  2. 八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
    • 神秘的な勾玉(まがたま)で、皇位の象徴。
    • 主に皇室の祈祷や儀式で用いられます。
  3. 八咫鏡(やたのかがみ)
    • 日本神話でアマテラスが岩戸隠れの際に用いた鏡。
    • 伊勢神宮に安置されているとされ、皇位の象徴とされています。
    • 皇室の神聖な儀式で使用される重要な宝物です。

これらの三種の神器は、日本の皇室にとって非常に重要な意味を持ち、天皇の正統性を示すものとして古くから尊ばれてきました。


この物語が言いたいこと


スサノオノミコトは村人たちが恐れていた八岐大蛇を倒すために立ち上がり、知恵を使って退治することができました。そのことから、この神話は困難な状況に直面しても勇敢に立ち向かうことの重要性を示しているといわれます。

また、スサノオノミコトがクシナダヒメを救うことで、他者を守ることの価値も強調されています。


そして八岐大蛇の尾から天叢雲剣を見つけたことで、困難の中からこそ貴重な物事が見つかるものだということも言い伝えています。


この神話は、日本文化において、勇気、知恵、そして他者への思いやりを大切にすることを教えています。



ダイダラボッチって何?伝説の巨人のお話し




ダイダラボッチ(大太郎坊、大太郎法師)は、日本の民話や伝説に登場する巨大な妖怪です。


その大きさにより山を持ち上げたり、大きな湖を作るほどの力を持つとされています。ダイダラボッチは、日本全国で語り継がれており、各地にその足跡や作ったと言われる地形が残されています。



ダイダラボッチの正体とは?



ダイダラボッチは、昔々に山や湖を作ったと言われる巨人です。


ダイダラボッチの足跡が湖になったり、手で土を掘った跡が谷になったりしたという伝説もあります。そして、その巨体は山々を動かし、大地を変える力までも持っていたとされています。

ダイダラボッチの伝説は地域によって異なり、さまざまな形で語り継がれています。



ダイダラボッチの有名な伝説



日本各地にはダイダラボッチにまつわる地名や地形が存在します。その中でも特に有名な伝説で次のようなものがあります。

1. 富士山と琵琶湖の伝説



ダイダラボッチは富士山を作ったとも言われているのですが、その富士山を作る際に掘り出した場所が琵琶湖になったという伝説があります。


富士山と琵琶湖の距離が遠いにもかかわらず、ダイダラボッチの力ならそれも可能だと信じられていました。


2. 甲府盆地の伝説



甲府盆地がダイダラボッチによって平らにされたと言われています。

そして、その掘り出した土が山梨県の南アルプスとして残されたという伝説です。



ダイダラボッチの面白いエピソード



ダイダラボッチの伝説は、その巨大な体と力強さだけでなくコミカルな一面も持ち合わしています。


例えば、山を運んでいる最中に力尽きてその山を途中に落としてしまったのが、現在の長野県にある諏訪湖の周りの山々だったなどです。




ダイダラボッチという存在は、日本全国で語り継がれおり多くの人々に親しまれています。もし旅をする機会があれば、ダイダラボッチの言い伝えにまつわる場所を巡ってみるのも面白いかもしれません。


ダイダラボッチの足跡を辿ることで、伝説の世界に一歩近づけることでしょう。