モアイは何のために…?世界で2番目に大きい一枚岩
イースター島『モアイ』
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モアイは、チリ領のイースター島〔正式名:パスクア島〕に存在する巨石像になります。正確な建造年代は不明ですが、7世紀頃~17世紀頃までにラパ・ヌイの文化〔ポリネシア人(太平洋地域に分布する民族の総称)によって築かれた文化〕によって作られたとされています。※近年では1100年~1600年頃の間に作られたのではないかという説もある。
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〔イースター島の衛星写真〕
未完成のものや埋まっているもの、破損したりしたモアイも含めると約1,000体近くがこの島に存在します。
この石像は凝灰岩(ぎょうかいがん)〔火山灰から成る岩石〕から彫り出されているのですが、祖先崇拝や社会的地位の象徴〔族長や首長の象徴〕として建てられたと考えられています。また、モアイは宗教的な儀式などの場面で用いられた可能性もあると言われ守護神としての意味もあると言われますが、詳細はわかっていません。
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モアイの平均的な高さは約4メートルから10メートル程度ですが、中には高さ20メートル以上、重さが90トンぐらいのものもあります。
特徴的なのは頭部が大きく、体の部分は簡略化された形状なのですが、顔には鼻や耳など細部まで彫刻されており、表情がリアルに表現されています。
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ほとんどのモアイは島の一か所の採石場で彫られ、遠く離れた場所に移動された後、台座の上などに立てられたと考えられているのですが、具体的な方法は未だ解明されていません。
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長い年月の間に地震や津波などの自然災害、そして島内での紛争やヨーロッパ人の到来によって多くのモアイが倒れたり破損したりしましたが、近年では保護や修復が行われ観光地としても多くの人が訪れる場所となっています。
エアーズロック『ウルル』
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エアーズロック〔正式名:ウルル〕は、オーストラリア大陸の中央部に位置しノーザンテリトリー州にあるアボリジニ〔オーストラリア先住民の総称〕の伝統的な聖地になります。
以前は観光客が登山することができたのですが、アボリジニの文化や信仰を尊重するため、2019年に登山禁止となりました。
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〔アボリジニの人たち〕
周囲は9.4キロメートル、高さ約340メートル〔東京タワーで333m〕の世界で2番目に大きい単独の一枚岩〔世界最大はマウント・オーガスタス(西オーストラリア州)でウルルの約2.5倍ある〕で、周囲は平原や砂漠地帯となっています。この岩は砂岩でできており、鉄分を含んでいることから酸化して赤みがかった色の外観をしています。そのため太陽の光を受けると様々な色合いに見えることで知られています。
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ちなみに、「エアーズロック」という名称は、1873年にイギリスの探検家によってウルルは発見されたのですが、当時の南オーストラリア州首相であったヘンリー・エアーズ(Henry Ayers)にちなんで名付けられました。
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