テレビで言えない日常用語とは?セロテープやタバスコの商標の秘密

【 生活の雑学 】

TVで言えない日常用語?




「えっ?この言葉、テレビで言っちゃいけないの?」



そう思ってしまうほど、私たちが日常で当たり前に使っている単語の中に、放送では配慮が必要なものがあります。


今回は、身近すぎるけど放送NGになりやすい“商標ワード”を掘り下げて紹介します!



商標とは?

商品やサービスを他と区別するためのマークや名前(ブランドの目印) のことになります。登録されると法律で保護され、他社が勝手に使えなくなります。



そもそも、なぜ放送で言えないのか?

商標と宣伝の問題


  • ある商品名をそのまま使ってしまうと、特定企業の宣伝につながる可能性がある。


  • 放送局は中立性・公平性を守るため、できるだけ「一般名称」で表現しなければならない。



視聴者への誤解を防ぐため



  • 例えば「温水洗浄便座」を全部「ウォシュレット」と呼んでしまうと…



    →「ウォシュレット=TOTO製品」なのに「全メーカー製品の総称」と誤解される。




    こうした誤解を防ぐためにも、番組では慎重な言葉選びがされているのです。





実は言えない!? 放送NGになりやすい身近な単語集

セロテープ


  • 商標:ニチバン株式会社

  • 一般名称:粘着テープ/セロハンテープ

  • 日本初のセロハンテープは1948年発売。戦後の物不足時代、修理や包装に革命を起こしました。




タバスコ


  • 商標:マキルヘニー社(アメリカ)

  • 一般名称:トウガラシソース/ペッパーソース

  • 1868年から製造されており、150年以上の歴史を持つ調味料。元々はアメリカ南部の家庭で作られていたものが世界ブランドに。





ホッチキス


  • 商標:元々はアメリカ・ホッチキス社の製品名

  • 一般名称:ステープラー

  • 日本では「ホッチキス」という名前が一般化してしまったため、若い世代でも「ステープラー」と聞くと逆に分からない人も。





バンドエイド


  • 商標:ジョンソン・エンド・ジョンソン

  • 一般名称:救急絆創膏(ばんそうこう)

  • 世界初の救急絆創膏は1920年に登場。最初はあまり売れなかったが、第二次大戦で兵士に支給されたことから普及した。




ウォシュレット


  • 商標:TOTO

  • 一般名称:温水洗浄便座

  • 「ウォシュレット」という名前は日本で独自に生まれた造語で、実は海外ではあまり使われません。




サランラップ


  • 商標:旭化成ホームプロダクツ

  • 一般名称:食品用ラップフィルム

  • もともとはアメリカ軍が兵器や弾薬の包装用に開発したフィルム。のちに食品保存に転用されました。





マジック(サインペン)


  • 商標:寺西化学工業の「マジックインキ」

  • 一般名称:油性マーカー

  • 子どもの頃から「マジック」と呼ぶため、テレビ番組でもうっかり商品名が出やすいワードの代表格。




ジェットコースター


  • 実は「ジェットコースター」も一部企業による登録商標として扱われた歴史があります。


  • 放送では「ローラーコースター」と呼ばれることも。





日常会話では普通に使っていい?


それは、もちろん使って大丈夫です!



テレビやラジオ放送などの場合は公共性が高いため「公平性・中立性」を重視して言葉が選ばれています。


  • 私たちの生活 ⇒ セロテープ、タバスコ、ホッチキス


  • テレビの言葉 ⇒ 粘着テープ、トウガラシソース、ステープラー


ちょっと違和感がありますが、それが “放送のルール” なのです。





まとめ


  • 放送禁止用語は「不適切な言葉」だけでなく「商標」も対象になる


  • 「商標」の対象は、セロテープ、タバスコ、ホッチキス、バンドエイド、ウォシュレット、サランラップ…などなど


  • 日常で無意識に使っている言葉も、テレビでは置き換えられる



私たちが普段話している日本語の中には、企業の歴史と商標文化がぎゅっと詰まっていたんですね!





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