「おあいそ」意外と分からない正しい意味と使い方

飲食店でお会計のときに、「おあいそお願いします」って、つい言っちゃいますよね。
でも実はこれ、もともとの意味を知ると「えっ、そうなの!?」と驚くかもしれません。
この記事では、「おあいそ」の本来の意味や、どうして使い方が間違いとされているのか、
そして感じのいい頼み方まで、わかりやすくお伝えします!
【結論】「おあいそお願いします」は間違い?

✔ 本来の意味では間違い。ただし現代では定着している表現
「おあいそ」は、もともと店側が使う謙譲語(けんじょうご)〔相手を立てるために自分の行為を低く表現する言葉遣い〕です。
つまり、お客さんが言うのではなく、店員さんが使う言葉なんです。
「おあいそ」の語源と意味

「おあいそ」は漢字で書くと「御愛想」。
もともとは、
店側が「愛想がなくて申し訳ありません」という意味で使った、へりくだった表現(謙譲語)だったのです。
「おあいそ」昔の使い方の例:
「おあいそ、こちらになります」/「おあいそですが、こちらになります」
(=愛想がなくてすみませんが、勘定はこちらです)
と、このようになります。
なぜ「おあいそお願いします」がNGと言われる?

理由①:立場が逆だから
先ほどもお伝えしたように、本来「おあいそ」は店側が使う言葉なので、お客さんが使うのは不自然。
理由②:失礼に聞こえる可能性があるから
「おあいそ=愛想がない」という意味を考えると、「おまえの店は愛想がない」と言ってるように聞こえる可能性も。
それでも「おあいそお願いします」がよく使われるのはなぜ?

実際のところ、日本中の飲食店で「おあいそお願いします」は日常的に使われています。
その理由は:
- 慣習で広く浸透している。
- 店員さんも言われ慣れていて違和感を感じにくい。
- 「通っぽい」と思って使う人も多い。
つまり、「間違いだけど、現代では “通じる表現” 」となったのです。
【正しい】お会計のお願いの仕方

では、丁寧で正しい表現は何でしょうか?
おすすめの言い方はコレ!
✅ 「お会計お願いします」
自然さ:◎
丁寧さ:◎
使用シーン:レストラン・カフェ・居酒屋・ホテルなど幅広い
ポイント:
→ 丁寧でありながら堅すぎず、最も一般的かつ無難な表現です。
→ 店員さんに対して普通に使えます。
→ ビジネス接待の場でも使って問題ありません。
✅ 「お勘定お願いします」
自然さ:○(やや古風)
丁寧さ:◎
使用シーン:主に和食店や旅館、年配の方が使うことが多い
ポイント:
→ 昔ながらの言い方で、やや格式ある響き。
→ 昭和のドラマや落語、時代劇などでも耳にします。
→ 若い人が使っても通じますが、少し堅苦しく聞こえることも。
✅ 「チェックお願いします」
自然さ:◎(カジュアル)
丁寧さ:△〜○(相手による)
使用シーン:カジュアルなカフェ・バー・外国人対応の店など
ポイント:
→ 英語の “Check, please.” から来た表現。
→ 砕けた表現なので、目上の人がいる場やフォーマルな店では避けた方が無難。
→ 店員が外国人の店(インバウンド系)では通じやすい。
まとめ:お会計のひと言にも、ちょっとした気配り!

よくある表現 | 正しい? | 解説 |
---|---|---|
おあいそお願いします | △ | 本来は誤用だが通じることが多い |
お会計お願いします | ◎ | 丁寧で一般的な表現 |
お勘定お願いします | ◎ | 少し古風だが自然な言い回し |
チェックお願いします | ○ | カジュアルな場でOK |
「お会計お願いします」は最も自然で、どんな場面でも使える万能な表現。フォーマルでもカジュアルでも通じるので、迷ったらこれがベストです!
