嘘みたいな本当の話し〔霊媒、予言、占い〕
エドガー・ケイシー(Edgar Cayce)
エドガー・ケイシーは、1877年3月18日-1945年1月3日に実在した、アメリカ合衆国の預言者、霊媒(れいばい)〔霊的な存在や死者の霊とコミュニケーションをとることができるとされる人〕とされる人物なのですが、超自然的能力〔通常の自然の法則や科学的な原理にない特殊な能力〕を持つと考えられていました。
そして、一度トランス状態に入ると、患者の名前や住所を聞くことなく、医療診断や未来予知、霊からのメッセージなどを行ったとされています。
このようなことを「リーディング」と呼んでいるそうなのですが、このとき述べた内容は多岐にわたりました。
【医療リーディング・エーテル体の教え】
ケイシーは1万件近いの医療リーディングを行い、患者たちに対して健康のアドバイスを提供したといわれてます。その中には、当時は未知であった病気や治療法を予知したとされるものもあるそうです。
そして、エーテル体(幽体)が物質的な身体に影響を与え、健康状態に関連していると述べていたようです。
【未来の地球を予言】
地球の地殻変動や自然災害について予言していたとされています。
【アトランティス文明とバミューダ・トライアングル】
アトランティス文明〔伝説的な存在だが古代に栄えたとされ大洪水や大地震により海中に没したとされる文明〕の遺産がバミューダ・トライアングルに沈んでいると信じ、未来においていつか発見されるだろうと述べました。
このような証言は一部では広く受け入れられ、エドガー・ケイシーのリーディングから得られた情報が役立ったと感じる人々も多くいたそうです。
ただし、これらの能力に対する科学的な検証が難しく内容に関しては様々な議論が存在するのも確かなようです。
ユリ・ゲラー(Uri Geller)
ユリ・ゲラーは、イスラエル生まれのサイキック〔心霊的な能力や直感、未来予知、テレパシー、テレキネシス(念力)など〕または超能力者とされ、特に1970年代にその活動が注目されました。
【スプーン曲げ】
ユリ・ゲラーで最も有名な能力の一つは、金属のスプーンやフォークを手で触れずに曲げることでした。
公の場やテレビ番組でその特殊な能力を使って金属を曲げる様子が何度も披露され、ユリ・ゲラーの名を一躍有名にしました。
【遠隔視、物体の移動】
遠隔地にいる見えない人物をイメージしたり、物体を意志の力だけで動かす(テレキネシス)ことができると主張しました。
しかし、これらに対しては科学的な検証が難しく疑念の声も多かったようです。
【未来予知】
夢を通じて未来を見ることがあると述べ、時折その予知が的中すると主張していました。
しかし、これらの主張は客観的な証拠が乏しいため様々な見方がありました。
また、ユリ・ゲラーは超能力以外にもエンターテイメント業界で活動し、多くのテレビ番組に出演したり、舞台でパフォーマンスを行ったりしました。
そして音楽プロデューサーとしても知られるマイケル・ジャクソンはそのパフォーマンスに興味を抱き、お互いに深い信頼を築いたといわれています。
ユリ・ゲラーの超能力に関する証言はトリックや心理学的な手法であるとする指摘もあり、科学的な検証も数多く行われたようなのですが、真偽については立証が難しいとされています。
一般的に超常現象や超能力に関する主張は懐疑的に受け止められがちであり、ユリ・ゲラーの超能力に対しても賛否両論で見解は依然として分かれています。
ジーン・ディクソン(Jean Dixon)
ジーン・ディクソンは20世紀を代表する占星術師〔星座や天体の配置を用いて未来の出来事を予測する者〕になり、特に1963年にジョン・F・ケネディ大統領の暗殺を予言したことで知られています。
占星術や予知に関する書籍も執筆し、メディアでも多く取り上げられ注目を集めました。
【ジョン・F・ケネディ大統領暗殺の予言】
ジーン・ディクソンは、1963年に発売された占星術の本で、アメリカの指導者が暗殺されると予言していたと言われています。
その内容は「1963年、アメリカの指導者が殺害され国は深刻な危機に直面するだろう」との予言だったそうです。
その後、実際に1963年11月22日にジョン・F・ケネディ大統領がテキサス州ダラスで暗殺されるという出来事が起き、この事件がジーン・ディクソンの予言と合致することから、大きな話題となりました。
ジーン・ディクソンは他にも多くの予言を行っており、占星術師や占い師として知名度を上げ、メディアで幅広く活動しましたが、予知の正確性については意見が分かれています。