キリンの舌の色は紫色、宇宙には音がない…
サメは一生の間に2万本以上の歯を持つ
サメは一生の間に約2万~3万本の歯を持つと言われています。
それは、サメの歯が常に生え変わる仕組みのためです。
サメの歯は獲物を捕らえる際にすぐに欠けたり抜けたりしますが、すぐに新しい歯が後ろから押し出されて生えてきます。
このサイクルは一生続き、まるでベルトコンベアのように歯が入れ替わるため、サメは常に鋭い歯を維持できるのです。この特性により、サメは効率よく獲物を捕まえています。
タコの心臓は3つある
タコはなんと3つの心臓を持っており、1つの心臓は全身に血液を送り出し、他の2つはエラに血液を送り、酸素を取り込む役割をしています。
そして、興味深いことに、タコは泳いでいるとき、その全身に血液を送る心臓は一時的に止めているそうです。
そのため、タコは泳ぐよりも海底を這う方がエネルギー効率が良いとされています。
この独特な心臓の構造により、タコは効率的に酸素を取り込み、活動に必要なエネルギーを確保することができるため、さまざまな環境で生き延びることが可能になっています。
ジェンツーペンギンの求愛:石のプレゼント
ジェンツーペンギンの求愛はとてもユニークで、ロマンチックな一面があります。
オスは一生懸命に一番きれいな石を探してメスにアピールします。その特別な石を見つけたらメスにプレゼントするのです。
そして、メスがその石を受け取ると、オスを認めたサインになるようです。
実はこの石、ただの贈り物というではなく、巣作りに使われる大切なアイテムだったりもします。
このように、まるで宝石のように大切な石を贈る行動は、ペンギンの愛情を示す儀式であり、彼らの特別な絆を表しています。
ゾウの足音の秘密
ゾウはただ大きな体で歩くだけではありません。
実は足音を使って仲間とコミュニケーションを取ることができ、地面に足をつけると、その振動が遠くまで伝わり、仲間のゾウがそれを感じ取るのです。
この地面を伝わる振動は、何キロも離れた場所にいるゾウにも届き、危険を知らせたり、集まる場所を伝えたりするのに役立っています。
ゾウの足音は、まるで自然が作り出した秘密のメッセージなのです!
キリンの舌の色は紫色
キリンの舌の色は紫色をしているのですが、この鮮やかな色には秘密が隠されているようです。
キリンは一日に何時間も高い木の葉を食べ、舌を頻繁に外に出すため、太陽の強い光を浴び続けて舌が日焼けしてしまいます。
そこで、この紫色の舌が、日焼けから守るための「日焼け止め」役割〔太陽の強い紫外線からメラニン色素で舌を守っている〕をしているというのです。
さらに、キリンの舌は約50センチメートルもあり、器用に木の枝の間を動かして葉をつまむこともできます。
この特殊な色と長さにより、キリンのユニークな食事スタイルを実現できているのです。
水中では音が空気中よりも約4倍も速く伝わる
水の中では、音の世界がまったく違ったものになります。
実は、水中では音が空気中よりも約4倍も速く伝わるのです。それは、水の分子が密集しているため、音の振動がより効率よく進むからになります。
例えば、海の中でクジラやイルカが発する音は、何キロも離れた場所にいる仲間にまで届くと言われますし、人が水中で音を聞くと、まるで音が全方位からやってくるように感じるのもこのためです。
人が水中で音を聞くと音が全方位から聞こえるように感じる理由
水中で音が全方位から聞こえるように感じるのは、音が水中では速く伝わり、左右の耳に届く時間差がほとんどないためです。
また、音が耳だけでなく頭蓋骨を通しても伝わるので、音の方向がわかりにくくなるからと言われています。
水中の生き物たちは、こうした特性を活かして遠く離れた仲間と会話したり、獲物の位置を探ったりしているのです。
音が広がるこの水中の世界は、まるで音楽が満ちた広大な空間のようになります。
宇宙には音がない
宇宙は驚くべき静寂の世界です。地球上で音が聞こえるのは、空気中の分子が振動して耳に届くからですが、宇宙はほぼ真空状態〔物質がほとんど存在しない空間〕なので音を伝える媒介がありません。
たとえ大声で叫んでも、音は誰にも届かないのです。映画のような爆発音やエンジン音も実際の宇宙では存在しません。
すべてが無音の中で進行する宇宙。その静寂と広がる星々は、神秘的で壮大な世界を感じさせてくれます。